確かに学校によって値段は大きな差があります。例えば半年2000ドルの専門学校もあれば、半年6000ドルを超える学校もあります。以下にその理由を書いていきます。
1.(ADV)DIPLOMA 取得までにかかる期間が違う。
カレッジで取得できる学位としてDIPLOMAがあります。理論と技術に基づく高い専門知識、および業務遂行における実務能力の習得を目指すものです。この上にアドバンストDIPLOMA(上級)もありますが、一般的にカレッジで取得できる最高学位はこのDIPLOMAまでです。例えばホスピタリティ分野でDIPLOMAを取得すれば、ホスピタリティ分野で、理論と技術に基づく高い専門知識、および業務遂行における実務能力を習得した、ということになります。
これにかかる期間が1年の学校と2年の学校に分かれます。前者は2年で終えるところを1年で終了させるわけですから、1日の勉強時間も長く、休暇も短く設定されています。
当然半年当たりの勉強時間も違ってくるので、それが授業料にも反映しているわけです。
2.レベルも違うから・・・
レベルも違います。授業料が高く期間が短い学校がオージー(現地人)中心なのに比べて、安めの学校は留学生が中心です。
建前としては両者とも政府認定学校なので、レベルは同じ、ということになるのでしょうが、やはり違いはあります。
留学生中心の学校の場合、先生もゆっくり分かりやすく話してくれますし、英語が母国語ではない学生に対しての気遣いもあります。これは裏を返せば、進みが遅く、突っ込んだところまではやらない、ということにも繋がってきます(全てがそうではありませんが)。
つまり超一流の先生は上ランクの学校で教鞭を取っている場合が多く、安めの学校では、それなりの先生が教えている(もちろん全てではありませんが)、という傾向が生じてきます。
なので、お給料にも差があるわけです。先生にかける人件費は授業料とリンクしていますからね。また、これもレベルに関わることですが、上ランク学校が先生と生徒の比率を低く押さえているにの比して、安めの学校は定員ギリギリまで学生を受け入れます。一人の先生を支える生徒と人数が少なければ、これは授業料に反映されてしまいますよね。
また、これもレベルと関係してきますが、利用施設の充実度というものも値段に大きく関係してきます。最新のパソコンを生徒一台という規模と(100台以上)、2世代前のパソコンを順番待ちで使用(20台)、では違いますよね。自習室、図書施設、いろいろあります。一般的には上ランクの学校のほうが施設は充実しています。
レベルと期間のお話をしましたが、どちらが良い悪いというのはないと思います。安めの学校イコールだめ、というのではなく、それぞれの目的、生活プランによって選択していけば、と思います。
例えば、英語力が十分あり、予算も問題ない。なるべく早く資格を取って早く就職したい、という方は問題なく上ランクの学校を選んだほうがいいでしょう。
逆に、英語力に自身がない、予算も限られている、バイトをする必要があるので丸一日授業は辛い、ワーホリが終わって、もう少し(なるべく長く)滞在したい、マイペースに勉強していきたい、、なんて人は、安めの学校のほうがあっているかもしれません。また、とりあえず安めの学校で勉強をして、モーチベーションが上がって、途中から上ランクの学校に転校した、なんてひとも多いですよ。
最後に就職、に関してですが、これは簡単ではありません。永住権を目指すコースでない限り、就職イコール就労ビザの取得が絶対条件ということになるのですが、一筋縄ではいきません。
有名学校を出たから大丈夫だとか、無名学校だから無理、というわけではなく、本人の能力以上に、そのときの環境、運不運なんかが絡み合ってきます。周りをみていると、学生の間にアルバイトをして、そこからビザを取得する、というケースが多いかと思います。そうすると時間的に余裕がある、安めの学校のほうがチャンスがあるわけですよね。もちろん有名学校で立派な成績を修めて、就職活動をして見事に決められたかたもいます。
個人的に知るケースでいうと、バイトから就職のほうが多いように思います。いずれにしても、オーストラリアはあくまでも留学先なので、日本のように、卒業イコール就職という図式にはなかなか行かない、ということを念頭においておいたほうがよさそうです。
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